裸体学級

宮下規久朗「刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ」は、日本におけるヌード(裸体芸術)の受容のされ方を描いた評論です。
同書の中で、戦時中の日本でも裸体学級として、裸で授業を受けさせることがあったことが取り上げられていました。同書の図4-8「戦時中の裸体学級」に、上半身だけみたいですが、男児や女児(ふくらみかけた微妙なおっぱい付きで)が裸で教室に座ってるところが映っております。

虚構の皇国blogの「戦時下少国民のハダカ運動 続々報」のエントリに、同書と同じ写真(トリミングは違いますが)が掲載されてるので、興味のある方はご覧ください。

雪どころ新潟県の市之瀬国民学校では、体操の時だけハダカになるのではなく、在校時間全部をハダカで通すことを決めた。登校した時校門で脱ぎ、下校の時着るというわけだった。屋外の勤労奉仕ばかりでなく、教室でもこの6年生のようにみんなが脱いだ

こちらには、女児のおっぱいにモザイクがかかっています。まあ、国民学校6年生と言えば、小学6年と同じなので、欧米かぶれの宗教右翼さんに児童ポルノだと糾弾される可能性もあるんでしょうねえ。

ナチスドイツは、前衛的な絵画を退廃芸術として排除しつつ、肉感的な裸体芸術を称揚したのは、よく知られております。何と言うか、全体主義者ってやたらと肉体を誇示するのが好きなんですかねえ?
(参考:ナチズムと芸術

刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ (NHKブックス)

刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ (NHKブックス)