黒大黒

黒いつながりで、そう言うマンガがあったことを思い出しました。

石ノ森章太郎氏のビジネスマンガで、サムアップ誌とビジネス・ジャンプ誌に1986年に連載された作品です。

投資ジャーナル事件や豊田商事事件の記憶も冷めやらぬ頃で、なおかつプラザ合意後のバブルの兆しもあって、株や土地で一攫千金ウハウハなんて空気もあったので、そんな作品もイケると踏んだのでしょうか。

黒大黒と言うのは、確か、中江滋樹に似てる、株の世界のとある大物のあだ名で、主人公の若者(学生時代は株の研究会でそれなりにできるクチ)は、彼にあこがれて、この金と欲の世界に入ります。
「マンガ 日本経済入門」とほぼ同時期の作品で、日本のビジネスの光と影と言うところでしょうか。

打ち切りっぽい終わり方で、主人公の青年は、宗教こそが最大のビジネスと言う啓示の元に、麻原某っぽい風情の宗教者になってしまうと言うオチでした。

この資料によると、1986年と言うのは、「オウム神仙の会」時代ですが、前年に空中浮遊の写真などがムーなどのオカルト誌に載ったこともあって、マスコミには露出してるようです。石ノ森氏は、件の人物をモデルにした可能性が高いと思います。

絶版みたいですが、今となっては、復刊も難しいんでしょうね。

ココログからのインポート 2008-11-16)