反省

「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」の著者である松浦晋也氏のココログページを見て、少々耳が痛く感じられ、反省しています。

松浦氏は、自分のページでは、あえて、ニュースに言及してこなかったことを明らかにし、ハスにかまえて聞いたふうなことを書き散らかす日記ページが横行する風潮に疑義を示します。
プロの矜持が守れなければ、沈黙を守るべきだと。

これもまた、ジャーナリストに留まらず文章を他人様の前に提示する者としての見識の一つでしょう。
自分の物言いの品質保証ができているか、自分の言葉に対して製造物責任が取れるか。それを振り返ってみると、マジに赤面してイヤな色と臭いをした汗が出てきそうになります。(鬱)

氏のココログの後半部は、一転して、十年もの間隠してきたリコールをようやく認めた自動車メーカのとある経営者に対する評価の話になります。
海千山千の記者たちの目によってダメダメだと見切られた経営者が、順調にトップの階段を上っていく、まさにその時期に、リコールの原因となる事故が起きていたと。

松浦氏の宇宙開発についての記事には、高い見識のほかに、ロケットに対するアツイ情熱も感じられます。読み手に情報だけでなく、情熱も伝えるのが、記者としてのライト・スタッフなのかも知れません。

ニュースに言及するなら、ここまで気合を入れてやってみろと言うような喝として理解しました。
プロの仕事を見せられて、凹んではいますが、これぐらいで尻尾まいてるようじゃ、ダメなんでしょうね。(無謀にも捲土重来を…)

ココログからのインポート 2008-11-16)